肉割れはステロイドでできるのか?ステロイドによる副作用と線状皮膚萎縮症の関係

一度できてしまうと、消し去ることは難しいといわれる肉割れ線や脂肪線……できることなら徹底的に肉割れケアを行なって未然に防ぐのがポイントです。

そんな中、当ページをみてくれているということは、もしかすると

ステロイド剤を服用していると肉割れや妊娠線ができやすいって聞いたけど本当なの?
皮膚炎とかに効果のあるステロイド剤が肉割れの原因!? どういうこと?

こんな感じで、ステロイド剤と肉割れの因果関係が気になって、ネットで関係性を調べていませんでしたか?

 

このページでは、ステロイド剤と肉割れ・妊娠線の関係。そしてステロイド剤使用で注意してもらいたいポイントをまとめておきます。

 

またお急ぎの方に結論からお伝えしますと、ステロイド剤やステロイド内服薬を使用することで、多少は肉割れや脂肪線のできるリスクが高まるのは事実。

 

『ステロイド剤は使わなきゃいけないけど、絶対に肉割れや脂肪線を作りたくない!』

こんな方は、肉割れや脂肪線のできてしまう条件を知って事前に肉割れしにくい肌質をゲットしておけば安心ですね。

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ステロイドと肉割れ、脂肪線の関係

たしかにステロイドの内服を長期にわたって続けた場合にできやすい…といわれる肉割れや脂肪線ですが、以前に使用していたステロイド外用薬が肉割れの原因になったのでは?と考えるのは早計かもしれません。

まずは肉割れの原因がステロイドだと決めつけず、肉割れや脂肪線のできる条件やメカニズムを知っておいた方が良いかもしれません。

当サイトでは他の個別ページで解説していますが、もう一度簡単に説明しておきます。

肉割れや脂肪線ができる理由とメカニズム

コラーゲン再生!

一般的には「肉割れ」や「脂肪線」、妊娠中に起こった場合は「妊娠線」とよばれるケースが大半ですが、正式には線状皮膚萎縮症、または皮膚進展線条とよばれる疾患を指します。

この肉割れや脂肪線、主に妊娠期や思春期、または体重変化の激しいダイエットやリバウンドを繰り返すことができる原因と考えられています。

こういった肉割れや脂肪線ができてしまう理由は非常にシンプルです。

肥満や成長過程で短期間に急激に皮膚組織が引っ張られることで、表皮、真皮層、皮下組織という3層構造からなる皮膚組織が伸びるスピードに追いつかず亀裂や断裂を引き落とし、表皮上にヒビ割れのように現れてしまうわけです。

もっとも薄く柔軟性のある表皮は、なんとか裂けずに対応できたものの、深部の真皮層や皮下組織に網目状に広がるコラーゲン繊維に数々の亀裂が生じている状態で、今の医学でも完治させることは難しいといわれています。

また、肉割れや脂肪線は、条件さえ整えば体のどの部位にもできるものですが、一般的にはお腹周り、バスト、お尻(臀部)、太もも、膝うら、二の腕といった部分に多くみられるようです。(参考 肉割れのできにくい人、体質は?

ステロイドの内服が肉割れや脂肪線の原因となるケースも!

このような肉割れや脂肪線、主なできるシチュエーションは上述した通りですが、中にはレアケースとして以下のようなパターンも考えられます。

  • クッシング症候群の方
  • マルファン症候群の方
  • 糖尿病の方
  • 重症の感染症の方
  • ステロイドの内服を長期間続けた方

つまり上記のような症状や条件を満たした場合、一般的な肉割れや脂肪線のパターンと違い、大きな体重の変化や体型の変化がみられなくとも発生してしまう可能性が高いといえるわけですね。

このようにステロイドの内服を長期間続けた方は、一般的な方よりも肉割れができる確立が高いのは紛れも無い真実だといえそうです。

では、なぜステロイドの内服を長期間続けてしまうと、一般的な方よりも肉割れや脂肪線ができやすいのでしょうか?

少々難しい話になってしまいますが、これにはステロイドに含まれる成分である糖質コルチコイドが深く関係しているようです。

とはいえ、糖質コルチコイドって何なの?という方がほとんどだと思われますので、以下で分かりやすく解説しておきます。

副腎皮質ホルモンの一種である糖質コルチコイド

過去に医師の処方のもと、ステロイド外用薬を利用した方であれば、パッケージに「副腎皮質ホルモン」といった記載に気づいた方もいるかもしれません。

例えばごく一般的なステロイド軟膏といえるリンデロン-DP軟膏であれば、容器やチューブに「皮膚外用合成副腎皮質ホルモン剤」といった記載があるかと思います。

つまり皮膚外用合成副腎皮質ホルモン剤であるリンデロン-DP軟膏は、副腎皮質ホルモンと同じような働きが期待できる、合成して作られた外用薬なわけです。

この副腎皮質ホルモンは、本来は体内の副腎で生成されるホルモンですが、抗炎症作用免疫抑制作用があるために皮膚疾患や様々な用途で非常に有効な成分とされています。

その副腎皮質ホルモンのひとつが糖質コルチコイド(グルココルチコイド)という成分なのです。

糖質コルチコイドの特徴と肉割れや脂肪線に与える影響

では糖質コルチコイドの特徴と、肉割れや脂肪線にあたえる影響をみてみましょう。

この糖質コルチコイドは主に体内でタンパク質を糖に変換したり、血糖値を上げる働きをもっています。それ以外にも成長ホルモンの分泌をおさたり、アレルギー反応を抑制する効果も合わせ持っています。

そのため様々なアレルギー性疾患の治療に用いられる、薬の中でも流通量の多い身近な薬ともいえます。

で、なぜ肉割れや脂肪線ができやすくなってしまうのか…という部分ですが、これは糖質コルチコイドの働きの一つである「全身の細胞の増殖・成長を抑制する働き」が関係しています。

その辺りは以下で詳しく説明しています。

糖質コルチコイドが線維芽細胞の増殖を抑制させる!

ここで肉割れや脂肪線の仕組みを少し振り返ってみましょう。

そもそも肉割れや脂肪線は、表皮の奥の真皮層で網目状に広がるコラーゲン繊維の結合が弱くて裂けた状態です。

その大きな原因は、真皮層に存在する線維芽細胞が強く健康的なコラーゲン繊維を生成できていない事に起因していることに他なりません。

つまり線維芽細胞に十分な栄養成分を届け、線維芽細胞のコラーゲン生成活動を活発化させることで肉割れや脂肪線のできにくい肌質になるわけですね。

そういった流れに逆行しているのが糖質コルチコイドの影響です。

糖質コルチコイドは体内で線維芽細胞の増殖を抑制し、コラーゲン繊維やエラスチン線維の産生を抑制させます。つまり結合力の弱い裂けやすい真皮層へと変えてしまうのです。

したがって弾力や伸縮に乏しい、些細な刺激で亀裂や断裂が生じやすい皮膚組織となり、結果として肉割れや脂肪線、妊娠線のできやすい体質になるといわれています。

肉割れや脂肪線が気になるならステロイド以外の対処法も!

ビタミンたっぷり!

こういった糖質コルチコイドの影響を考えた場合、本来はステロイド(とくに内服薬)を長期間にわたって使用し続けることは肉割れや脂肪線を助長させるのでお勧めとは言えません。

ですがステロイドを医師に処方されている以上は、何らかの疾患があるわけで、それなりの強い薬でなければ改善できそうもない…という意味でもあります。

たしかに長期間にわたってダラダラと続けるようなステロイドの利用は百害あって一利なしです。

そういった利用法は管理人としてはお勧めできませんが、使用方法を守って用いる分にはステロイドは非常に利用価値が高いのも事実です。

なので様子を見ながら、限定的に利用するような付き合い方が良いかと思います。

一時的に使う分には肉割れや脂肪線に直結するわけではありませんし、とくにアレルギー性皮膚疾患等の外用薬であれば多少塗ったくらいで簡単に肉割れができるわけでもありません。

ただし改善もされないのに、薬が残っているからとりあえず塗り続ける…ような行動は控えた方が良いかもしれません。

まとめ

以上、肉割れや脂肪線とステロイド剤の関係をざざーっとまとめてみました。

大切なポイントとしては、

ステロイドの副作用は肉割れや脂肪線だけではなく、様々な疾患に強い効果のある薬はそれだけ副作用やデメリットもあるということ。

もちろん現状の苦痛や症状をおさえるため、ステロイド剤を服用するのは必要なこと。

しかしダラダラと服用すれば、効果も薄れ、他の部位に疾患が現れることもありますよ。

 

利用は最低限におさえて、まずは食生活や運動習慣を取り入れ、ステロイドに頼らない体をつくる!そこを目指していきましょう。

当ページがアナタの肉割れケアのお役に立てれば幸いです!